”千年藝術の森”を歩く トライアルツアー
一関市藤沢町保呂羽地区にある、曹洞宗藤源寺。創建550年を迎える古刹。藤源寺の周囲には 寺有林約100haが広がります。 少子高齢化、後継者不在、林業事業継承者の激減。その現象はむしろ「商業的林業」の限界であ ると感じています。 地域の水源であり、居住環境であり、農業の根幹である山林。私たちはこの寺有林を、1,000年 後の原生林として未来へギフトするというプロジェクトを立ち上げました。
私たちがよりよい未来を想像するとき、あらゆる人為的な”贈り物”は時間に淘汰され、未来にふさ わしいものであるとは考えにくい。ですが... 1,000年後の未来に、鬱蒼と茂る原生林。私たちが贈る未来として、これほど豊かで価値のあるも のがあるでしょうか。そして寺社こそ、1,000年の単位で未来を思惟することができる媒体なのです。この森を1,000年先にギフトするとすれば、いま私たちは何をすべきなのでしょう。その問いかけ に導かれ、私たちは本来のすこやかな自然との関係、そしてすこやかな生き方を取り戻してゆく。 その営みを”藝術”と呼び、まずは”宣言する”ことから始めます。

寺社がギフトする未来~千年藝術の森とは~
今回のフィールドワークは、寺社が積み重ねてきた1,000年単位の時間と、今を生きる”私”に立ち 止まり、その時空が交差する”今”を深く体験することを目指します。
集合・解散場所 / 時間
-
集合
5月18日 /
時間 : -
解散
5月19日 /
時間 :
オーガナイザー / 旅の主催者

曹洞宗藤源寺28世住職
972年生まれ。遠洋漁業を含む20種以上の職種を体験、海外30カ国を放浪の後、生まれ育った岩手県一関市にて創建550年の禅寺の住職となる。2011年、東日本大震災時に津波に遭遇、トラックの屋根の上で九死に一生を得る。以来、「本当に生きるとはなにか」という問いに導かれ、仏教そのものをあらためて参究、その体験と気づきを共有する講演と対話を国内外で重ねる。また、「NPO法人はまわらす」「千年藝術の森」「ぼうけん遊び寺」「寺子屋3.0」「禅ヨガ」「グッドモーニング神社」など、寺をハブとした里山・里海づくり、遊び、学び、子育てなど多くのプロジェクトを通して子どもたちに未来をギフトする日々に生きる。
旅の訪問先

【1】千年藝術の森を歩く 主な現場となる藤源寺と周辺の山林を歩きます。また、この保呂羽地区の守護地である創建1,200年を数える古刹・保呂羽神社へ拝登します。山林の置かれている状況、また今までの商業的 林業について視察しつつ、1,000年という単位の時間を体感します。 森林資源の利用や、体験活動の可能性を探ります。
【2】藤源寺における禅・マインドフルネス体験 禅宗に属する藤源寺において、坐禅とマインドフルネス体験を行います。忙しい日常からステッ プ・アウトし、自己と静かに向き合う体験を深めます。また、日常生活に応用できるマインドフル ネスワークも、禅の伝統を踏まえてお伝えします。 昨今注目されるマインドフルネスの実践と、リトリートツアーの可能性を探ります。
【3】震災の体験談と、”生きるとは何か?”を 私(佐藤良規)は、東日本大震災で津波に遭い、九死に一生を得ました。その体験から学んだこ と、気づきをシェアしたいと思います。その後、参加者皆さんで、”生きるとは何か?”という問い に導かれつつ自由に談話(飲みながら?)をしたいと思います。この千年藝術の森プロジェクト の根底にある「未来をギフトする」という願いを共有する場にしたいと思います。
【4】森から人里へ~ブレスト~ 以上を踏まえ、木材利用や寺社の祭事等のイベント化、農作物のブランディング、関係人口の増加 などのブレインストーミングをやってみたいです。
事前情報・事務局からのコメント
”千年藝術の森”を歩く トライアルツアー
5月18日 - 5月19日
こちらのフィールドワークの募集は終了しました