人口17人。リアスに囲まれた小さな漁村で、
遊び、学び、暮らし、「大人の基地」をつくる。

「震災前は150人住んでいた」
津波により集落のほぼすべての住居・船・カキ養殖設備を失い、住民のほとんどが転出せざるをえなくなった牡鹿半島にある桃浦(もものうら)地区。「牡鹿半島の暮らし・生業・自然を学ぶ浜の学校をつくろう!」震災後のワークショップで住民から出てきたアイディアを発端に、震災から2年以降、住民と筑波大学が協働しながら、「漁師学校」と題してプログラムを実施してきました。住民のほとんどが漁師なので、漁師が先生となって、浜の暮らしや生業を教えるから漁師学校。5回開催された学校を介して、たくさんの桃浦ファンができ、地域の外に仲間が増え、中には移住する人も出てきました。いよいよ、桃浦は “ただ学ぶだけでない”、みんなが “遊べる・学べる・暮らせる” まさに「基地づくり」のフェーズに入ろうとしています。桃浦の自然を熟知した漁師たちと、いろんなアイデアや経験を持った人たちが集まった時、小さな漁村はどんな基地に生まれ変わるのでしょうか?みんなでわいわい楽しくやっていたら、桃浦の未来への手がかりがつかめるかもしれません。

  • 開催期間

    5月20日(金)-22日(日)

  • 主な会場

    宮城県石巻市桃浦地区

  • 参 加 料

    5万円(東北オープンアカデミーメンバーシップ登録料含む)

  • 定  員

    10名

人口17人。リアスに囲まれた小さな漁村で、遊び、学び、暮らし、「大人の基地」をつくる。

漁師学校から見えた浜の原点

桃浦をはじめとする牡鹿半島の浜は、震災以前から漁師の高齢化や担い手不足、管理不十分な森林などの問題を抱えていました。漁師学校は、浜の担い手育成、移住希望者の受入や地域外との関係づくりを踏まえて開催していましたが、そこから見えてきたのは“山の存在”でした。漁師は海から山を見て操業し、山から薪を調達し、木造船や漁具をつくるなど、漁師の営みにとって海と山は深く結びついていました。かつては成り立っていた浜の暮らしを取り戻しながら、山から浜全体を考えることで、新しい浜の未来をつくっていく。そんな議論を皆さんと一緒に深めていきたいと考えています。

人口17人。リアスに囲まれた小さな漁村で、遊び、学び、暮らし、「大人の基地」をつくる。

漁村は開かれたパラレルスペース

都市部で暮らす私たちは、便利な生活が保証されているものの、土地や自然とのつながりが希薄で、自然を活かす術を知りません。一方で桃浦をはじめとする漁村では、海と山、自然と共存し四季を感じながら暮らしが営まれてきました。伝統の「刺し網漁」体験、歴史ある「金華山道」の散策など、浜の生業や暮らし、風土を肌で体感し、これまでにない地域との関わり方を、桃浦で実践してみるのはいかがでしょうか。ここは、都市と地方の二者択一ではなく、“都市の暮らしと並行する・もうひとつの豊かな世界”を与えてくれる貴重な場所になる可能性を秘めています。大人の基地はそんな世界を目指しています。

人口17人。リアスに囲まれた小さな漁村で、遊び、学び、暮らし、「大人の基地」をつくる。

山をつくり、浜の未来図を
設計するあなたへ

浜の暮らしを支える生業は漁業ですが、それには美しい山が欠かせません。山の養分は川をつたって海に流れ込み、豊かな海産物を育てます。しかし、現在の桃浦では山の管理不足や鹿による被害などの問題を抱え、このままでは自然の維持が困難な状況です。例えば、千年の歴史を誇る金華山・黄金山神社へ続く金華山道を舞台とした「ロゲイニング(*1)」、(山ガールなあなた!)女性ならではの山の楽しみ方、自伐型林業のような山の生業づくりなど、既成の枠に囚われることなく、多様な視点で山づくり、浜の未来づくりに関わってくれる人が必要です。さあ、小さな漁村で大人の基地作りをしてみませんか。

(*1)地図、コンパスを使って、山野に多数設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競う野外スポーツ。

集合・解散場所 / 時間

  • 集合

    5月20日(金) / JR石巻駅

    時間 :

    20:00

  • 解散

    5月22日(日) / JR石巻駅

    時間 :

    15:00

宮城県石巻市桃浦地区(人口17人)

1日目

夜:
フィールドワークの説明と自己紹介

2日目

午前:
・洞仙寺へ移動
住民の方々から浜の暮らしと山のお話を聞く

午前〜午後:
・桃浦漁港へ移動
桃浦ロゲイニングの説明、チーム分けと作戦会議、準備体操、お弁当配布

・桃浦ロゲイング開始、各自昼食(お弁当)
事前に設定したチェックポイントをチームごとにまわりポイントを稼ぐというゲームを通して、浜の歴史や暮らし、自然の魅力を学ぶ。

・桃浦ロゲイング終了
ロゲイニングの結果発表を行い、チェックポイントの情報補足を住民の方々からいただく。

・刺し網、かご網の入れ方作業を学ぶ

夕:
・地元の方々と夕食
・山の資源化に関するワークショップ
「浜と山をつなぐイベント」を考え、資源化のために取り組むことを議論

3日目

早朝:
・桃浦漁港へ移動
刺し網、かご網のあげ方作業、刺し網外し方作業を学ぶ
・朝食(瑞幸お弁当)
・ワークショップをふまえ、山道散策しながら"山づくり"への提案を考え、"山づくり"に向けた提案をまとめる
・”山づくり"に向けた提案を住民の方々に発表する

昼:
浜の未来を語り合う昼食会

午後:
・閉会式、片付け
・石巻駅にて解散

オーガナイザー / 旅の主催者

桃浦浜づくり実行委員会
桃浦浜づくり実行委員会

人口減少が進む浜の未来を考えるために、2013年3月に漁師である住民を中心として設立。浜の魅力を伝える「浜の学校 牡鹿漁師学校」を通した浜の担い手募集を目標とし、月に1回程度の継続的な会議を行っている。牡鹿漁師学校の開催に際しては、委員自らがそれぞれの職能を活かした講師となり、学校運営を行っている。現在は移住希望者が安全に暮らせる環境整備に向けて自力による高台移転地や低コスト住宅の検討を行っている。

筑波大学貝島桃代研究室
筑波大学貝島桃代研究室

2001年筑波大学人間総合科学研究科芸術専攻に設立。実践的な活動を通した建築設計とまちづくりの研究を行う。震災後、建築家による復興支援ネットワーク「アーキエイド」に参加し、牡鹿半島の桃浦・月浦・侍浜地区を中心とした高台移転地や低平地利活用の計画策定支援を行う。また、牡鹿半島の集落や建築物、生業を記録した「浜の暮らしから浜の未来を考える 牡鹿半島復興のためのデザインパタンブック」「牡鹿漁師学校教科書」の製作を行う。桃浦浜づくり実行委員会による牡鹿漁師学校の企画・開催に際しては事務局として、広報活動やプログラム作成等の支援を行い、継続的な恊働体制を築いている。

東京牡鹿会
東京牡鹿会

2015年8月に開催した第4回牡鹿漁師学校後、フィールドワーク参加者により設立。牡鹿半島の未来について考える浜づくりサポーターとして都心部からでも牡鹿半島を支援する体制を築いた。筑波大学と協働して月に一回程度会議を行っており、浜の資源活用についての提案や議論を行っている。第5回牡鹿漁師学校の卒業生もメンバーとして加わり、都会と地方というネットワークと各回の卒業生をつなぐネットワークとしての役割を果たす。第4回牡鹿漁師学校時に提案された「フォトロゲイニング」が今回のフィールドワークで実現される。

一般社団法人APバンク
一般社団法人APバンク

環境プロジェクトなどへの融資をはじめ、持続可能な社会を創るための活動を行う組織。音楽プロデューサーの小林武史と、Mr.Childrenの櫻井和寿に、坂本龍一氏を加えた3名が拠出した資金をもとに、2003年に設立。野外音楽イベントを年に一回開催し、イベントの収益はap bankの融資原資、活動資金、様々なプロジェクトの支援や推進のための資金となる。2011年3月11日の東日本大震災以降は、ap bank Fund for Japanを立ち上げ様々な復興支援活動を行ってきたが、2017年には石巻市や関連団体・企業とともにReborn-Art Festivalを開催する予定。

人口17人。リアスに囲まれた小さな漁村で、遊び、学び、暮らし、「大人の基地」をつくる。

5月20日(金) - 5月22日(日)